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only one【完】

第10章 向き合う心

部屋を出て行く隆史の背中を見送るしか出来なかった。

体が動かない。
頭が回らない。

何が何だか分からない。
ただ隆史の言葉が頭から離れない。










「晶。愛してる」









ずっと、ずっと私が欲しかった言葉。







フゥ~
動かない細胞一つ一つに、酸素を取り込む。






こんなんじゃ~ダメじゃん…
私には高木さんが居るのに…
高木さんに何て言えばいい?



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