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only one【完】

第10章 向き合う心

「高木さんはちょっと俺様だけど優しいし、かっこいいし、頼りになるし、
私にはもったいないくらいで…」



「だからなんだよ」



「えっと…」



「そんなこと言われても、嬉しくとも何ともない」



「…すいません」



「お前が…晶が俺を好きじゃなければ、そんなこと言われても意味がない」





私を高木さんは、まだこんなにも思ってくれている。


そう思うと涙が出そうになる。


でも泣く訳にはいかない。自分で決めたことだから…




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