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only one【完】

第11章 嫉妬

「もう謝らなくていい。初めから分かってたことだ。お前がアイツを忘れられないと言うことは、それでも俺が望んだことだ」










あぁ…
高木さんはどこまで優しいのだろう。
私の罪悪感が少しでも軽くなるように、こんな風に言ってくれているんだろう。








「私…高木さんのこと、本当に好きになりかけてました」








高木さんの優しさに、温もりに私は何度も救われた。

高木さんとずっとこのままだったら、きっと幸せなんだろうとも考えた。






「なりかけか…」






フッと淋しいそうな笑みを浮かべて、タバコを灰皿に押し付けた。






「俺も後3日だ」



「3日?」



「あぁ…後3日で本社に戻る」




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