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only one【完】

第11章 嫉妬

「もう何もしない」





「え?」と聞き返す私に「晶が嫌がることはしない」と言ってから、テーブルの上のタバコに手を伸ばす。












「ずっと嫉妬してたんだよ。アイツに…」









自分を落ち着かせるように、タバコを吸うとまた、








「付き合ってすぐに手を出さなかったのも、晶の中から完全にアイツを消してからにしたかった…」






そしてチラッと私を見て「なのに晶は誘ってくるし」
何時もの意地悪な高木さんの瞳に戻っていた。




そんな高木さんの瞳にホッと安心した私は「すいません」と頭を下げた。







「謝ってばっかりだな」と寂しいそうに笑ってから、





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