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only one【完】

第12章 運命

ガチャガチャと鍵を開ける音が聞こえてくる。









「誰?」と言葉と同時にドアが開き、隆史が一瞬驚いた顔をしてからすぐに、優しい笑顔で「お帰り」と出迎えてくれたから





「ただいま」と私も笑顔で答えた。






「入ったら?」



「あっ、うん。お邪魔します」



「どうぞ」





隆史が部屋へ招き入れてくれた。




2LDKの隆史の部屋はびっくりするぐらいに、何もなかった。



リビングにも、部屋にも必要最低限のものしかない。




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