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only one【完】

第13章 始まり。

「今日は泊まるんだろう?」



甘えるように私の髪を撫でながら、隆史が聞いてきた。



出来ればこのまま隆史と離れたくない。


だけど、明日の仕事を考えると「今日は帰る。今度からはいつでも会えるし」と隆史にギュッと抱きついて、名残を惜しんだ。





「…まぁ…そうだな」



ちょっと寂しいそうに笑うと「送るから、もう少しこのままで」
と隆史もギュッと私を抱きしめてくれた。






会いたいと思えば、もういつでも会える…
自分で言ったことだけど、そんな言葉と隆史の温もりに目頭が熱くなる。


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