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only one【完】

第13章 始まり。

「晶…」





隆史が両手を広げて、愛しそうに私の名前を呼ぶ。



私はその両手に吸い込まれるように、すっぽりと隆史の腕の中に収まった。







「晶…」






「ん?」








「やっとだ」と言って私を力いっぱい抱きしめてから、









「やっと…晶を抱きしめられる。やっと…俺だけの晶になった」







うん…



本当にやっとだね…



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