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only one【完】

第5章 再会

高木さんは私の顔を見ると、舌打ちをして顔を歪めた。










「アイツか」










高木さんの言葉に、私は何も言わず店長が居る席へと戻った。










「あれ?優也は?」



「今来ます」



「…そう」





私の顔を見れば、泣いていたことなんて、すぐ分かるのに、店長は何も聞いてこない。

だから私も何も言わず席に座った。




それから少しお店にいたけど、何を話したのか良く覚えていなかった。




頭の中には、隆史の笑顔が離れなかった。




"またな"なんて意味を持っていない、ただの別れのあいさつだって分かっていても、
"またな"の意味を探していた。




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