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only one【完】

第6章 踏み出す勇気

「俺を見ろよ。俺だったら、あんな顔は絶対にさせない…」










何時もは自信に満ちている高木さんの顔が、見たこともないくらいに、切ない顔になっていて、

その顔から、高木さんの気持ちが嘘じゃないんだってことは分かる。




だけど、隆史に会ったばかりでこんなに動揺する私には、高木さんの胸に飛び込む勇気なんてない。










「…ごめんなさい」









「俺が嫌いか?」









私は首を横に振って答えた。



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