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only one【完】

第8章 悪戯

「晶!」



「高木さん…」




高木さんはすぐに迎えに来てくれた。


私は高木さんが何かを口にする前に「会いたかった」と抱き付いた。






「ずっと外に居たのか?」


「うん」





高木さんは冷たくなった私の体を強く抱きしめながら「風邪引くだろう」と少し困ったように笑った。






「…だって」



高木さんの胸にギュッと顔を押し付けながら、私は高木さんの温もりを感じていた。






「送って行く」と言う高木さんに、首を横に振り「高木さんのとこに、泊まる」とわがままを言う。




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