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only one【完】

第8章 悪戯

高木さんは困った顔のまま、離れようとしない私のわがままを受け入れてくれた。




何度も高木さんのマンションに泊まるようになって、高木さんの部屋には、私の私物が少しずつ増えていた。




だから、突然泊まることになっても、その辺は問題なかった。










問題なのは…










「飲め」と高木さんから渡されたコーヒーを口にする。





「…んっ…苦っ」


「ブラックだからな。そのくらいじゃないと、酔いも覚めないだろう」





そう言って、私の隣りに座り、高木さんも同じコーヒーを口にした。


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