Bitter sweetな関係【短編集】
第4章 N×A♡
「相葉さん、今日空いてる?」
楽屋に戻った俺は彼に尋ねた。
「あ、うん!空いてるよ!」
すると声色を明るくして返事をする。
「じゃあ、俺んち来てよ」
「うん!」
汚れのない笑顔で俺を見ないで。
俺はあなたを試すために家に呼ぶんだから。
そんなことなんて知る由もない彼は
「やった~にのんち〜」
なんて喜んでる。
可愛い。
今すぐにでもキスしたい。
でも、そんな衝動はさっきの翔ちゃんと相葉さんのことを思い出すとすぐに崩れた。
「にの、ワインでも買っていくね♪」
「…ありがとう」
すこし素直…ってか鈍感過ぎやしないか?
なんて思うけど…
俺はこの人から求められたいんだよ。