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補習の常連さん

第5章 銭湯は俺と見目先生とそれから...


「逆上せたんだろ。上がるよ」

そう言って先生は俺を抱き抱えて運んでくれた。
幸いその場には俺と先生しかいなかった事に感謝した。

力が入らなくて暫くベンチに寝そべる。


うう、頭がクラクラ...
ガンガンと内側から叩き付けられてる感覚

俊介は腕で目元を隠した。

「苦しいか?」
「大丈夫...です。ちょっとクラクラするだけで」
「ほれ、水。おでこに当てておけ」
「...冷たい」

すぐ側の自販機で水を買ってきてくれたのだろう。

俺の腕をどかし、おでこに当てられる。
それは凄くひんやりしていて、ちょっぴり頭の痛みが和らいだきがした。

「きもちぃ」
「...じゃあ、これは?」
「え、先生?」

な、なな、なに?
これは...俺今なにされてんの?

首筋を撫でられる。
顔が凄く近くて...近くて...

「マッサージしてやる。目瞑ってて」
「は、はい」

目をそらせずガン見していると、目元を手で覆われた。

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