テキストサイズ

補習の常連さん

第2章 補習

時刻は15時30分。

「北本、ちょっと職員室に行ってくる。
プリント何枚か取ってくるから先これやってろ」

少年は頷いて受けとった。
さっそくそのプリントに目を通す。

だが問題を見た瞬間分からないの一点張りだった。

習ったことのない
記憶にない

そんな問題ばかりがずっしりと並び
一気にやる気が無くなる。

先生、こんなの全然分かんない..............。

「俺が戻るまでに最低二問は解いておけよ」

そう指示して教室を出ていったのは
俺の副担教師、見目 英人(けんもく えいと)先生。

何故残されているか
それは―――――――――――
もう分かると思うけど大事なテストで赤点を取ってしまったからです。

どちらかと言うと俺は真面目だと思う。
だけど、だからと言って頭が言い訳ではない

その逆で
俺は物凄く頭が悪い。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ