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久恋。

第3章 不思議な子。

『…あの、すみません。』

再び声をかけられて振り向くと、
一人の男の子が、勧誘机に片手を置き
腰を折り曲げ前傾姿勢になりながらもまっすぐ私の方を見ていた。

いや…
見据えていた。

『なにあの子…こわ~い』
『あんな子…いた?』

と先輩達がざわざわする中、
私は1人、射抜かれたように動けなくなってしまっていた。

すると、様子を見た小山君が話しかけに行った。

『こんにちは。俺達新聞部で、名前の通り新聞作ってるんだ(笑)
…君は入部希望?』

すると、彼は机から手を離し、無表情のまま

『いや…入部説明会みたいのって無いんですか?』

と、低めの落ち着いた声で答えた。

小山君は軽く内容を説明した後に

『来週の月曜日、午後6時から××で説明会やるから良かったらきてね~!』

と言うと、その子は

『分かりました。
ありがとうございます。』

と言い、どこかへいく…


だろうと思っていた。

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