久恋。
第3章 不思議な子。
私はその時、手が空いてしまっていたため、端のほうで書類の整理を始めていた。
すると…
『…あの。
すみません、××ってこの建物のどこにあるんですか?』
先ほどの男の子が、再び私の前まで来ていた。
「えっと…」
[なんでだろう…さっきから声がでない…]
そして…
『んっとねー、入り口はいって左手の通路に進んだ奥から2番目の大きい講義室だよー!』
いつの間にか私の隣まできていた小山君が説明してくれていた。
『1階ですか?』
『そうそう!
…てか君のその時計、いいね!
もしかして△△(メーカー等)?』
『そう…ですね。』
『~(以後雑談)』
小山君は普通に話せてる…
後輩君は相変わらず無表情だけど(笑)
『じゃあねー!』
『はい、ではまた。』
そうしてその男の子が戻ると同時に、勧誘が終わった。