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久恋。

第5章 可愛い後輩と生意気な後輩。



…笑顔で言ってくるけど…



めっちゃ怖いです、白山君。


『臼井クン、お前もおサボリ楽しそうじゃん?(笑)』

ははは、と笑顔で臼井君に続けて言うヘッド…白山君。


臼井君は一瞬白山君を睨んだ後、
私に向かって

『では、終わったら待っているので。』

と言って仕事に戻っていった。



「別に、少し話してただけなのに…。」

不満をそのまま言うと、


『でも村山先輩、あのままだったら絶対臼井のペースに呑まれてましたよ。』


…確かにそうだったかもしれない。


『先輩、いつも周りにあわせようと頑張っているのはいいと思いますけど、
合わせすぎても疲れますし、自分じゃなくなりますよ?』


色々考えて助言してくれたんだなぁ…
と感動していると


『いやぁ、でも俺、すげぇなぁ。
救世主になれるかも。


ナイスタイミングじゃなかったっすか?俺(笑)』


前言撤回!!

こんな奴の事を尊敬しかけた私がバカだった、うん!

「うん、そう思うならそうなんじゃないの(棒読み)」


『なんすか、先輩。

ご不満でも?(笑)』


「あなたのその態度が不満な『2人共、お仕事しましょう!』


ついに原田ちゃんからの叱咤を受けてしまった…

後輩に注意されるとは、情けない…


仕事に戻ってチラッと白山君を見れば


口笛をふきながら書類の片付けをしていた。


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