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ねえ、大好きなんだけど。

第5章 気持ちが溢れてく




奏真の家につく。


これで4度目。


インターホンを
押すと奏真直々の執事である
波田野さんがでてくる。



「瞳様。
お待ちください」


「松下は待ってて」

「かしこまりました」



家のなかはいつも通りで
なんも変わってなかった。



「奏真は…?」

波田野さんが案内してくれた。

奏真は自分の部屋に
こもっているらしい。


「奏真っ!!奏真っ」


するとドアをたたく
あたしの手を波田野さんが
掴んだ。


そして。


「…申し訳ございません。
今西園寺夫人からの、お申し付けで
奏真様とは会わないで頂きたいとの事。

…奏真様はご婚約されております。

式ももう1週間前となってしまいました。

相手の方は海外のお方。

奏真様は海外に行ってしまわれます。

ですから。
瞳様とは…別れていただきたい」

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