テキストサイズ

ねえ、大好きなんだけど。

第8章 貴女が大好きで



<<慶祐side>>


俺は正直焦った。


彼女の部屋を出て廊下を歩いて
冷静になるとどっと押し寄せる
後悔。

はやく自分の部屋で
明日の客人リストを作らなくては。

はやく明日の会場に電話しなくては。
はやく、、はやく、、。

違う。
俺が焦ってるのはそんなことじゃない。


「彼女のことが
好きな自分」

を彼女に出してしまったこと。


執事失格だ。


自分の部屋につくと
そこには


「あら、おかえりなさい」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ