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けっきょく軽いミーティングをしてから、調整～テスト飛行～調整～テスト飛行を繰り返す初日となった

三回目の帰投時に黒い“ヴァルキューレ”ハンズィ機と真新しい一般機“フリーゲン”数機の合同訓練を見かけた


その日の夜、部屋に談笑に来ていたマリコから、あの“フリーゲン”に搭乗していたことを聞かされた

パイロットは常に不足している

マリコにも実戦の時が近づいてきていた


(その割にハンズィ隊長はあっさり狼藉を働いたピート軍曹を組み手で骨折させちゃったよなぁ)

そのためナオトはハンズィ隊ではなくシンシア隊に配属されたのだった

といっても初日はシンシアとの“クラング<改>”のテストだけで終わってしまった


マリコが自室に戻ったあと、ランドリールームで自分の洗濯物を回収に立ち寄ったとき、赤い“ヴァルキューレ”が窓の外を滑空しているのが見えた

「…え？」

赤い光の後を数機の光が追従していく

深夜にシンシア隊は何かしらの訓練をしていたのだ

「…やっぱスゲェわ…」

ナオトは上官の見た目からのギャップを再び感じていた


翌朝、シンシア機が深夜の訓練中に事故に遭ったことを聞かされた…