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浮遊空母~ぼくの冷たい翼~

第24章 ベトナム編〜半面の怪人〜

(16)

味方機を投げつける所業


次に投げつけようと部下の量産ハイノートに4本の腕を伸ばしていく



部下たちは散り散りに逃げ惑う



アースラは苛立ちを覚える



「ええい!ちょこまかと逃げるとは情けない!せめて敵に体当たりするオトコ意気もないのかい!」



アースラに捕まった機体は再び投げつけられるが、案の定サイコ・クラングのビーム砲の直撃を受けて吹き飛ばされていった




「らちがあかないね!仕方ない、当初の作戦より早くなってしまったが、アイツらを呼ぶか」



アースラは母艦の移動要塞“グール”に合図を送った



洋上で待機していた中型輸送船から2機のフリューゲルが飛び立った



尖った特殊な外装


腕は巨大な鎌



クラング・ハイノート“サイスクロー”!!



特殊武装に換装されてカスタマイズ機体



タイのパーカーサー(狂戦士)、ヨハンが搭乗した同タイプだ



2機の“サイスクロー”は凄まじいスピードで陸地を目指す



「ようやく出番だな、クリス!」

「湾岸は火の海じゃねぇか、作戦通り囲むぞ、マイク!」


「俺たちアモット兄弟の連携プレーの見せ所だ!あのアバズレ女にみせつけてやるぞッ!」



兄弟ならではの息の合った動きの“サイスクロー”は港湾を目指した

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