浮遊空母~ぼくの冷たい翼~
第26章 〜電子戦争〜
(15)
ナオトは黙って聞いていた
そしてシンシアの指に触れ、ゆっくり手を繋ぐ
「ボクは……、キュール・シュランクに乗ってから貴女を見ています
今でもこんなに側に居られるなんて、考えてもいなかった
それぐらい、ボクは貴女を今までリスペクトしてきました
それは今も同じです
もちろん先輩パイロットとして、上官としての尊敬もあるんですが、それだけじゃあありません
貴女と一緒にいる時間が、とても大切な時間です
ボクに何が出来るわけでもないですケド、
これからも…
側に居たいんです…」
ナオトは自然に思ったことを口に出していた
ふとシンシアの顔を見ると、顔を真っ赤にしている
「ナオト!それってほとんどプロポーズじゃないか!」
「わーーーー!!アンジェラさん!いつからそこに居たんですか!」
部屋の扉にはシャワーあがりでバスタオルを身体に巻いたアンジェラが立っていた
「良かったね、シア!
アンタはいつも孤独な時間と戦っていたし、アタシと同室だったときも今程素直じゃなかったよ
でもここまで言ってくれるオトコも居なかっただろ?」
シンシアは近くにあったクッションをアンジェラに投げつける
「うるさいッ!あそこに居たら私はずっと隊長で居るしかないじゃないか!
言い寄ってくる男は体力バカばっかりだしな!」
「……そんなこと無いケドさぁ、アンタがスキを見せなさ過ぎるんだよ」
アンジェラがクッションを投げ返してきた
シンシアの顔面に命中したクッションを、そのまま顔を隠すように抱きしめる
顔を見られたくなかった
「…アンジェラには感謝している…、本当にありがとう…」
アンジェラはベッドに近づき、身を重ねて優しくハグをする
「私はアンタに成れないし、
アンタは私に成れない
それでいいんじゃない?」
ナオトは二人の絆を垣間見たような気がした
ナオトは黙って聞いていた
そしてシンシアの指に触れ、ゆっくり手を繋ぐ
「ボクは……、キュール・シュランクに乗ってから貴女を見ています
今でもこんなに側に居られるなんて、考えてもいなかった
それぐらい、ボクは貴女を今までリスペクトしてきました
それは今も同じです
もちろん先輩パイロットとして、上官としての尊敬もあるんですが、それだけじゃあありません
貴女と一緒にいる時間が、とても大切な時間です
ボクに何が出来るわけでもないですケド、
これからも…
側に居たいんです…」
ナオトは自然に思ったことを口に出していた
ふとシンシアの顔を見ると、顔を真っ赤にしている
「ナオト!それってほとんどプロポーズじゃないか!」
「わーーーー!!アンジェラさん!いつからそこに居たんですか!」
部屋の扉にはシャワーあがりでバスタオルを身体に巻いたアンジェラが立っていた
「良かったね、シア!
アンタはいつも孤独な時間と戦っていたし、アタシと同室だったときも今程素直じゃなかったよ
でもここまで言ってくれるオトコも居なかっただろ?」
シンシアは近くにあったクッションをアンジェラに投げつける
「うるさいッ!あそこに居たら私はずっと隊長で居るしかないじゃないか!
言い寄ってくる男は体力バカばっかりだしな!」
「……そんなこと無いケドさぁ、アンタがスキを見せなさ過ぎるんだよ」
アンジェラがクッションを投げ返してきた
シンシアの顔面に命中したクッションを、そのまま顔を隠すように抱きしめる
顔を見られたくなかった
「…アンジェラには感謝している…、本当にありがとう…」
アンジェラはベッドに近づき、身を重ねて優しくハグをする
「私はアンタに成れないし、
アンタは私に成れない
それでいいんじゃない?」
ナオトは二人の絆を垣間見たような気がした