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浮遊空母~ぼくの冷たい翼~

第41章 最終決戦 〜②爆誕!サイコ・クラング mark2〜

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数日をおいてニューホンコン宇宙港からシャトル出発予定の連絡が舞い込んできた!



キュール・シュランクには空域確保の要請がきたのだ


時間は24時間後


全員がブリーフィングルームに集められ、全体の作戦行動を共有していく


絶対安静のアンジェラをのぞいて、負傷していたソニアやマリコ、キャロライン、ドロレスも参加して士気を高め合った


各小隊は個別に分かれて細かいフォーメーションを詰めていく


合同部隊は副隊長のマリコが代行指揮をとっていく


ソニアはシミュレーション・ルームで身体のチェックも兼ねて〈プロトタイプ・サイコフレーム〉の同期を高めていく




格納庫ではマーカスを筆頭に最後の機体調整が行われていた


他部門からの増員もあり、突貫工事的に次々と仕上げていく


ベース機体が〈フリーゲン〉を共有しているためメカニックたちから見れば比較的整備が円滑に進む


実験部隊とは言え、やはり機体の統一化は前線基地として機能しやすい


敵対する〈マグリッド部隊〉も〈クラング・ハイノート〉をベースに機体を統一化させてメンテナンスの向上を図っていた



マーカスは部下たちに〈フリーゲン〉シリーズの調整を任せて、自分は白い〈シュターム〉3号機の最終調整をしていく


大破したソニアの〈プラグ〉のコックピットまわりを転用させ、〈シュターム〉は〈サイコ・シュターム〉へ生まれ変わる



ソニアとマーカスは会話をせずとも、その心意気が通じているのだった


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