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missing☆ring【完】

第7章 追憶の彼方へ

読んでもいない手紙を前に涙が溢れて止まらない。



「ちゃんと陸の想いは届けたから、あとは裕実が陸の想いを受け止めなよ」



綾子は私の頭に触れて「帰るから」と残して部屋を出て行った。



溢れ出る涙で手紙が滲んで見えた。



私はゆっくり陸からの手紙を手にして中の便箋を開いた。



そこには力ない陸の文字があった。



そしてたくさんの"ごめん"が書いてあった。



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