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missing☆ring【完】

第3章 4年前。

修学旅行での班決めで私は綾子と雅美と組んでいた。
そして当時雅美が付き合っていた小林が陸と典幸。
その3人と同じ班になったのがきっかけだった。



雅美と小林は終始ラブラブで、呆れながら私達4人は自由行動の計画を立てていた。



「ヨコヤンって彼女居ないの?」



綾子のいきなりの質問に「え?綾子って横山が好きなの?」典幸が食い付く。



「は? ヨコヤンには悪いけどタイプじゃない」


「お前、横山に失礼だろう」



言葉とは逆に典幸が笑っている。



「佐藤……分かってるけど若干傷つくよ」


「あ! ごめん。ごめん」


「良いけどさ」



陸は薄い唇を柔らかく上げて笑う。



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