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ホットミルク

第2章 先生

すこし早めに着いたので
学校の様子を見てみることにした


事務室、給食室、職員室…

自分がこれから担当するクラスの教室にもいってみた

大きめの窓から光が差し込んでいた


外を見ると
1人、少女が桜の木の下に立っていた

長い黒髪
大きな瞳で、小さな唇

一目惚れに近い感覚だった


抱きしめたい衝動に駆られた



制服が真新しい感じがしたので新入生だと分かった


そして、入学式で彼女の名を知った
瀬乃アイカ

新入生の中でも飛び抜けて可愛いというわけではなかったが、何故か俺は惹かれた


何度か授業を担当するうちに
明るく活発な性格であるということも分かってきた

笑顔が一番好きだった

陰ながら努力していることも知っている

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