ホットミルク
第2章 先生
次の日の授業中
予想はしていたが
瀬乃は爆睡
持っていた教科書で
肩を叩いた
彼女はピクッと肩を動かし、ゆっくりと
俺を見た
「ん…?」
トロンとした瞳に見つめられ
心臓がバクバクした
瀬乃に音が聞こえていないか心配だった
「起きろ!放課後は進路指導室に来いよ。お説教だからな」
にやつかないようにするのが大変だった
「えっ…!先生ー、今まで大丈夫だったじゃないですかー⁇何でいきなり?」
瀬乃は不服そうに言った
「副校長先生からの指示だ。文句言うな、寝てたお前が悪いんだぞー⁇」
俺は、やらされてる感たっぷりに言ってやった