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言葉にするとポロッと涙が溢れだしてしまった。

「…は？誰が嫌だって言った？」

「え？」

綾から返ってきた言葉が予想外のものでポカーンとしてしまった。

「だから誰が嫌だって言ったんだって」

「だっ、だって綾全然しゃべんないし溜め息ばっかだし…」

「…あのさ、俺この前言ったよな、ずっと前からハルのこと好きだって」

綾が呆れたような、少し照れたようなそんな顔をしながら話し始めた。

「好きなやつの部屋来て…こんなハルの匂いするとこ来ちゃってさ、ほんとどうかしそうになる。だからハルの部屋来ないようにしてた」

「あ…」

それを聞いて俺は急にこの空間に綾と二人きりでいるのが恥ずかしくなってきた。