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暗闇で恋しましょう

第11章 まだまだどうやら子供のようで

それどころか多分、珍しく褒められている気がする。


だったらとりあえず、得意気になっても許されるのでは。


思い立ったが吉じt



「まあ、俺がその言葉の返答、“答えるまでお前がこの痛みに耐えれんのか?”だったらお前のそれ、効果なかったけどな」



……流石ひぃちゃん。


私の1歩も2歩も先の考えを持っていることは愚か、得意気になる隙すら与えてくれない。


そして、ひぃちゃんの言葉が実行されていたとするなら、あの痛みは継続していたということ。


しかし、私はその上をいっていたと断言できる。



だって、もちろん我慢を!



「………してみるか?」



私の心を読んだが如く。


すっと手を構えられれば、反射的に降参ポーズ。


その上、いってた訳ない。有り得ない。


だって、あんな痛いの、耐えられない。


耐えられる訳が無い。



「それに、どうせお前のことだ。あれは咄嗟に出てきた言葉だろ」



図星も図星。


胸が痛いくらいだ。


しかし、咄嗟とはいえ、出てきた言葉。


ひぃちゃんも少しは褒めていたではないか。

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