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暗闇で恋しましょう

第11章 まだまだどうやら子供のようで

口角が、にやりと上がったのを感じた。



抜け目、見破ったり!!



じゃ、ないからぁああああ!

ひぃちゃんの!顔が!!やばいから!!!



自分なのに、全然制御出来ない。


なんですか。これは。



なんなんですか?!



心中の焦りは全く面には出ず、虚しい程にひぃちゃんに伝わらない。


見えるひぃちゃんの顔がそれを物語る。



あぁ、ダメだ。もうこれダメな奴だ



きっと、さっきよりもっと痛い何かが待ってる。


あれだけ暴走した自分を責めたけど、制御出来ない程知りたかったのも、ここにいたかったのも事実なのかもしれない。



ここは潔く、ガードもせずたい……あ、でも頭くらい



だけど、ひぃちゃんの手は既に若干上に上がっていて。


覚悟を決めるべきなんだろう。


すっとひぃちゃんが手を下ろす動作が見え、身構える。



来る……!


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