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暗闇で恋しましょう

第11章 まだまだどうやら子供のようで

そこまでシナリオが出来ているなら、実践に移すべし。


さぁ、いざ!





「わ、たしが、どんな風だったのがどんな風に、戻ったのでしょーか」





………んー?あっれー?



頭で描いたシナリオはいとも簡単に、自分の手によって崩れ落ちた。


いきなりのクイズ形式のそれに、ひぃちゃんの眉間には深く皺が寄った。


それ以上に私の頭は混乱している訳ですが……



ち、違うんだって!

私も予想外なんだって!!



口に出したい思いは、全く言葉になろうとしない。


音となるのは、真逆のことばかり。



「回答がそれでは、不鮮明すぎますー」



わーたーし、シャラップ!!



不鮮明ってなんだいそれは。


なんだいその訳の分からない御託は!!


どーでもいいんすよ!


だって、条件は満たしてる。


ちゃんと頭は理解しているのに、訳の分からない暴走は止まらない。

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