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暗闇で恋しましょう

第17章 回顧②

それでも、消えていく杞憂達に、頭を項垂れほっと胸を撫で下ろす。


が、一難去ってまた一難。


少女が何故か立ち去らない。


俺の前に立ち、じっと俺を見下ろしているのが頭に刺さる視線で分かる。



え…………?なに……?

やっぱり、痛かった?

だとして、俺にどうしろと………?



混乱する俺を知ってか知らずか、あろう事か少女は俺の隣に腰を下ろした。


変な汗が一気に吹き出す感覚。



いや、正直ですね。君と一緒にいたくないんですよ。俺

何故って、子供、普通に苦手ですし



また、閉じ込めた記憶が蘇っちゃ元も子もない。


こんなこと、初対面の、しかも子供に言えるわけが無く。

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