
暗闇で恋しましょう
第24章 救われたんだ②
“えー、突然ですが、〇〇くんが転校することになりました。おうちの都合上、学校に来るのは昨日が最後になってしまいましたがーーーー”
翌日の朝のHR。
男の耳にそんな知らせが入った。
泣く者、悔やむ者、たくさんいる中で男はただ思っていた。
どうして?なんで?
昨日のお礼、ちゃんと、したかったのに
良い友に、なれると、思ったのに
君といれば、ちゃんと笑える日々を
ぱんっ
送れると、思ったのに………
“下級の者と交友を持つな”
彼に、あの選択をさせたのは
僕の希望をまた奪ったのは
やはり、貴方か
父さん………
