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暗闇で恋しましょう

第29章 俺とあいつとそしてーー……②

俺は、年始から何をやってるのかと。


情けなくて、仕方ない。


だからといって、大丈夫とは言えないし、体を動かすこともままならない。


せめて、これ以上の迷惑は掛けないようにと、気だけは必死に保つ。



「あぁ、どうしよう……えっと、えっと……」



キョロキョロ周りを見て、慌てる女性。


年始から見ず知らずの男に時間を取らせてしまって、本当に申し訳ない。



「あ………!あ、あの、肩を貸すので、あそこのベンチまで、頑張って歩けませんか?」



ベンチ………なるほど。


横になれば、少しは楽になるかもしれない。


俺は頷き、女性に支えられながら、歩を進めたのだった。






















やっとこさ行き着いたベンチで横たわり、数十分。


徐々に体調も良くなってきた。


自分のハンカチを濡らし、俺のおでこに乗せ、飲み物まで買ってきてくれた女性。

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