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暗闇で恋しましょう

第30章 俺とあいつとそしてーー……③

はいはい。話、進めるぞ。


………もう、核心に入るけどよ。


あいつが死んだ日のこと。


何気ない日常ってのはこんな風に、簡単に抜け落ちてるってのに、なんでだろうな。


辛い記憶ってのはいつまでもまとわりつく。


あれは、遊園地にデートに行った日のことだ。




































一週間前から2人で計画して、遊園地なんて何年ぶりだろうなんて笑い合って。


当日は見事に快晴。


ジェットコースターに、コーヒーカップ。


その他諸々、色んな乗り物に乗って。


俺もあいつも笑顔で。


まあ、俺はその笑顔の裏、多少緊張してたりした。


だって、一世一代のプロポーズを計画してたから。

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