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寧ろ、祥人の方がなかなか話したがらなかったな。



「本当に、話していいんだな？」

「………いいから」

「………本当に？」

「大丈夫だって」



そんなやり取りを5回くらいした気がするわ。


きっと、ずっと俺を見てきたからこそ、気が気じゃなかったんだと思う。


さっきも言ったけど、言って傷口抉って振り出しに戻ったらって。



「大丈夫だって。だから、話してくれよ。俺は、聞かなきゃいけないんだよ」

「………………」

「ほら、早く」

「…………はぁ。分かったよ。話すけど、なんつーか………」

「くどい」

「…………あの遊園地の、あの観覧車、ジンクスがあってな」

「ジンクスって……頂上でキスすると、とかそういう？」

「まあ、そういう類なんだけど……なんつーか、守さんやっぱり不安だったんだろうな。親父さんに反対されて」



反対の話………つまり、子供関連？