暗闇で恋しましょう
第31章 俺とあいつとそしてーー……④
そもそも杏に話せと言われたとはいえ、守との話は杏には酷過ぎたのかもしれない。
「………ひぃちゃんが、私を、誘拐したのは……」
「そうだな。お前が思ってる通り。笑うお前の後ろに、守が映ったから。きっと産まれる子は、こんな子だったって思ったから。家族に、なりたかった。俺の手で育てれば、救われる気がした。でも、今は」
意識が朦朧とし、体が揺れる感触を得る。
倒れた先は、思ってた以上に柔らかくて。
「ひぃちゃん!」
杏の声掛けに杏が支えてくれたのだと悟る。
今、俺は体に力が全く入ってない。
きっと杏に全体重がかかってる。
それは、ダメだ。
これ以上、杏に
「もういい!もう、大丈夫だから。ひぃちゃん、今日は眠って。ね?」
不安そうな泣きそうな顔。
「………ひぃちゃんが、私を、誘拐したのは……」
「そうだな。お前が思ってる通り。笑うお前の後ろに、守が映ったから。きっと産まれる子は、こんな子だったって思ったから。家族に、なりたかった。俺の手で育てれば、救われる気がした。でも、今は」
意識が朦朧とし、体が揺れる感触を得る。
倒れた先は、思ってた以上に柔らかくて。
「ひぃちゃん!」
杏の声掛けに杏が支えてくれたのだと悟る。
今、俺は体に力が全く入ってない。
きっと杏に全体重がかかってる。
それは、ダメだ。
これ以上、杏に
「もういい!もう、大丈夫だから。ひぃちゃん、今日は眠って。ね?」
不安そうな泣きそうな顔。