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情けない。


やっと、自覚したのに。


やっと、守がお前の後ろに現れなくなったのに。


俺は、やっと、お前の気持ちにーーーー













































.*･ﾟside 杏.ﾟ･*.




辛そうな顔。


浮かぶ汗。


もういいよって言わなきゃいけないのに。


ひぃちゃんの気迫に負けて、出た言葉。


それは、今までの話で締め付けられていた自分の心を、より一層締め付けた。



ひぃちゃんにとって、私は守さんの代わり………？



そんな思いは、音となって口から出てしまう。



「………ひぃちゃんが、私を、誘拐したのは……」



ハッとし、口を噤ぐも、ここまで言ったらひぃちゃんには伝わったも同位らしい。