
暗闇で恋しましょう
第33章 だから、きっと、この涙は
「お前がしつこい時は、基本“わからない”時だから、今回は何かしら感じ取って、少なからず分かってることがあるってことか」
ひゅぅ………ひぃちゃん分析力高し。
そんなところまでお見通しとは。
これじゃ、大人感を出そうにも出せやしない。
「だったら話は早いか」
「話してくれるの?」
「どうせ、言うつもりだったしな」
「………………」
「あの質問の意図はって目、してるけど、ちょっとじゃれるのも俺は許されんのか」
…………は、え、はい?じゃれ………じゃれる……?
…………じゃれる?!
じゃれるって、なんだっけ………猫的な………
ひぃちゃんが、私にじゃれる………語群がもう私を殺しに来ているんですが………?
ひぃちゃんの口から出るには不思議すぎるワードに頭がパニック。
