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暗闇で恋しましょう

第34章 これからも…………なんて

つまり、これはやり遂げたと言っても過言ではないと思うのです。


例えその理由が、弄る労力さえ無駄だと思っているから、なんて多少胸が痛むものであったとしても、だ。


そもそもの話、落ち着くのにこんなに時間を要したのは何故かって……


ひぃちゃんのあの熱っぽい視線が、ずっと頭にあったからで。


頑張って忘れては思い出して、忘れては思い………出し………



っ!

私のバカ!



すっかり忘れて、落ち着いてたのに、こんなこと思ったが故にまたも心臓が高鳴り出す。



「…………真っ赤」



隣から指摘の声がし、慌てて手で顔を覆う。


指摘された、ということは、ばっちり見られていて。


時既に遅し、な訳ですが。

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