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暗闇で恋しましょう

第34章 これからも…………なんて

その仕草表情は、どこかイラッときて。



「悪い………聞くこと自体、酷だったよな」



その様子、よもや、私が酔ったことを心配してくれているつもりだろうか。


隠しきれていないのだ。


口元のニヤけが。



「無いですぅ。どーせなに乗っても酔いますしねぇ?」



これで満足ですか、と言うように思いっきり皮肉っぽく言ってやる。


それを受けたひぃちゃんはどこか困ったように笑いながらも、雰囲気は明るくて。



「悪かったって。いや、ほら、メリーゴーランドとかさ。あるだろ」

「ぐるぐる回るじゃないですか………」

「………コーヒーカップって言ってるわけじゃねぇのに、マジか……」



しかし、作り物とはいえ白い馬に乗ったひぃちゃんは少し見てみたい気もする。

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