
暗闇で恋しましょう
第38章 幸せに
だらぁとだらしなく、自らの机に突っ伏す俺。
やる気が1ミリも出やしない。
飛翠を海に送り届けたあの日から、早1週間が経った。
“お前さ、あいつのこと、好きだったよな”
好き“だった”ねぇ………
飛翠の中では、俺の気持ちは完結してることになってる訳ね
完結しててもらわなきゃ困るんだろうな。
割に独占欲強いし。
何より、男として俺に勝てる自信が無いんだろう。
俺自身も正直、“男”としては飛翠に負ける気しないけど。
あれだけ愛されてて何が不安なのか、と。
そもそも奪う気もさらさらありゃしない。
あぁ、でも、流石にあの時は腹いせで奪おうかと思ったっけか
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