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暗闇で恋しましょう

第38章 幸せに

そんな飛翠の背の奥。


そこにいた警察とばちりと視線が交わった。


そういえば飛翠は、俺の事を警察にどう説明しているんだろう。


視線が交わった警察は、俺がここにいることにさして驚いていないように見える。


まあ、どう説明していようが関係ない。


俺は、“自白”するつもりでいるのだから。


俺に向かってくる警察に両手を差し出し、口を開く手前。


警察が食い気味に言葉を、発した。








「水上祥人さんですね?協力、感謝いたします」








警察はビシッとそれはそれは綺麗な敬礼をして見せた。



…………協力?

なんの、ことだ



「甘夏飛翠から直々に名をいただき、“説得”をしてもらったのだと」



この警察は、何を、言っている。



説得?

なんの、話だ



混乱する頭。

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