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慌てて頭を起こし、刺激を受け取った方を見る。


そこには、遠慮なく私の胸の先端を口に含む水上さんの姿。


いつも優しい水上さんの、獣のようなその姿を呆然と見詰める。


そんな私を知ってか知らずか、刺激は止むことを知らない。


水上さんの口の中。


先端は水上さんの舌に弄られる。


かと思えば、さっき走った電流のようにじゅっと音を立てては吸われ。


その絶妙な刺激の与え方に私は酔いしれる。



「ふ、ぁ、ああ……ぁん、ふっ……くっ……！」



甘い声だって、止むことを知らない。


先端を弄られる。


たったそれだけで、私はもう目先に絶頂が見えている。


それを知らせるように、水上さんの髪を掴み、言葉を出す。



「ん、ぁ、あ……イ、ッく……ぁ………！」



あと、もうひと刺激。


それで、イける。


…………のに。


掴んでいた髪は私の手からするりと抜け、ひやりと先端が冷たい空気に充てられる。



「………？」



荒い息をあげながら、瞳だけ動かせば水上さんが口を離していた。


いじらしさと切なさが体内を駆け巡り、なんとも苦しい。



「な………で……ゃ、う」

「ごめんね。辛いよね。でも我慢して」



私を慈しむように頬を撫でる水上さん。


その仕草でさえ、今の私には甘い刺激でしかない。