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暗闇で恋しましょう

第7章 酔っぱらいの戯言(=本音)

うごうごうごうご、思うがままに体を動かす。


そうしている内に、やってくるのは眠気で。


ふわぁと大きく欠伸。


おかしい。


1口食べた時だって、同じくらい動いたが眠気は来なかった。


あれぇ?と思うも、睡魔はこいこいと夢へと誘う。


心地いい気分は止むことを知らない。


もうこれは、意識を手放せという暗示に違いない。



さらば!現実世界!!



びしぃと敬礼をしたつもりだが、もちろん腕はそんなところまで上がらず。


ゆっくりと瞳を閉じていく。


が、水上さんはそうはさせてくれないらしい。


私の頬をむにぃと両方から挟み、寝させまいとするようで。



「杏ちゃーん。待ってー。カムバーック」

「んー………やー……寝るのー……」

「あー…少しアルコール入れ過ぎたか。うーん……ごめんね。杏ちゃん。起きてもらうために少しだけ。はい。これ」



水上さんが私に差し出したのは私が着ている服の裾。


うとうとしながらも、“持って”という意図は汲み取った私。


汲み取ったまま、きゅっと素直に持つアホな私。


ブラジャーなど、しない自分の胸は簡単に露になった。


しかし、そんなこと、気にする間もなく、私は夢の中に………





じゅっ!





「!?ぅあ!?」



刹那、頭に走る電流。


眠気など、あっという間に吹き飛んだ。

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