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肉食系な彼氏。

第2章 学校に迷い込んだ狼

「うっ……」


背後から送られてくる視線が
物凄く痛い。

恐る恐る振り返ってみる


「………」


そこには超不機嫌な顔の優斗が
こちらを睨んでいた


「や、やぁ~
ビックリしちゃったなぁ~」


全身から変な汗が吹き出る


「…………」

「せっ、先輩もわざわざ
ハンカチなんかいいのにね!
アハハハ…ハ…」

「…………」


黙ってこちらを睨んでいたかと思うと、急に顔が見えなくなるほど俯き出す優斗。


「ゆ、優斗くん…?」

「………誰。」

「へ?」

「あいつ…誰。」

「あ、あぁ!いや この前、
休憩中にトイレ行こうと
してたら、たまたま
榊原先輩に出会って
足…擦り傷があったから
ハンカチ貸してあげただけで…」

「………」

「サッカーの授業の途中で
転けて擦りむいたらしいよ!」

「ふぅん。」


作り笑いも痛々しいと
感じる程に今の優斗は冷たい。


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