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肉食系な彼氏。

第5章 小さな羊と狼さん

「お前なんか美桜のこと
なんもしらんやろが!
俺なんか小さい頃からずぅっと一緒におってんで!」


ん?小さい頃…?


「嘘ばっか
つくんじゃねーよ!」

「ほんまや!
こっちは桜の木の上で
結婚の約束もしてんからな」


桜の木…結婚…約束…


思い当たる人物が一人浮上した。


「黒飛…奏…くん…?」

「おー!美桜!やっと思い出してくれたんかあ♪」


満面の笑みであたしの両手を
ガシッと掴みぶんぶん振る奏くん


「え…奏くんなんで…
名字違うし…関西弁…」


あたしの頭の中は
混乱して爆発しそうだった


奏くんが戻ってきた…


10年ぶりに…


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