斉藤太一です
第10章 斉藤太一さんですか?
しずくは
足の届かない椅子から
ぴょんっと
飛び降りて
「また来るね・・・
・・・・おとーさん」
少し
照れくさそうに
そう言って
僕を見上げた
あ
どうしたんだろう
なんだか
涙が出そうだ
わけの
わからない
熱いものが
胸に込み上げてきたけど
それを
必死で飲みこんで
僕は
また
しずくに
目じりを下げて見せた
「待ってるからね
いつでもおいで
しずくちゃん」
「うんっ」
どうして
子供って
こんなにも
真っ直ぐなんだろう
心の中が
まるで全て
見えてしまうかのように
心をそのまま
表情にだす
待ってる
いつでもおいで
僕の言葉に
しずくは
ほっとした笑顔を見せた
「しずくちゃん
駅まで一人で大丈夫?」
「平気!
知らない人には
ついていかないから!」
君のママは
僕に
ついてきたけど
「じゃあ
こないだみたいに
走らないで
ゆっくり行きなさい
時間は
まだたっぷりあるから
転げて
怪我でもしたら
大変だから」
「はいっ
じゃあね!」
「うん、またね」
足の届かない椅子から
ぴょんっと
飛び降りて
「また来るね・・・
・・・・おとーさん」
少し
照れくさそうに
そう言って
僕を見上げた
あ
どうしたんだろう
なんだか
涙が出そうだ
わけの
わからない
熱いものが
胸に込み上げてきたけど
それを
必死で飲みこんで
僕は
また
しずくに
目じりを下げて見せた
「待ってるからね
いつでもおいで
しずくちゃん」
「うんっ」
どうして
子供って
こんなにも
真っ直ぐなんだろう
心の中が
まるで全て
見えてしまうかのように
心をそのまま
表情にだす
待ってる
いつでもおいで
僕の言葉に
しずくは
ほっとした笑顔を見せた
「しずくちゃん
駅まで一人で大丈夫?」
「平気!
知らない人には
ついていかないから!」
君のママは
僕に
ついてきたけど
「じゃあ
こないだみたいに
走らないで
ゆっくり行きなさい
時間は
まだたっぷりあるから
転げて
怪我でもしたら
大変だから」
「はいっ
じゃあね!」
「うん、またね」