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斉藤太一です

第2章 斉藤太一です

そしたら


やっと君は

僕に気付いてくれて



ほっとしたよ




あまりにも
営業がとれなくて

誰からも
メールなんて来なくて

誰からも
電話なんかかかってこなくて




僕は

もしかして
生きてないんじゃないかなんて

思ったこと
あったから。




だから




君が

ゆっくりと
頭を上げて
僕を見たとき




ほっとしたんだ




僕は
まだ生きてるんだなって。






そして
君は呟いたんだ





「・・・なに・・」







それが


はじめての会話だったね





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