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斉藤太一です

第2章 斉藤太一です

「・・・なに・・」




君はそう言ったけど

手は
あいかわらず
だらりとしていて



冷たかったんだよ






「・・・誰・・」







「斉藤 太一です」







「・・・・・・」












「うちに・・・来ない」












「・・・・・・・」










「話しを・・・聞いて欲しいんだ」








「・・・・・・・」









「・・・・寂しくて・・・」








そして僕は


泣いてしまったんだよね





君の前で


君の手を握りながら







泣いてしまったんだ












寂しいという言葉を

口にした途端に。





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